大川 洋平 医師

[勤務病院]
北海道大野記念病院
副院長 兼 心臓血管センター長

〒063-0052
札幌市西区宮の沢2条1丁目16番1号
TEL/011-665-0020

URL/https://ohno-kinen.jp/


早期に社会復帰が果たせる低侵襲手術を実施

心臓内部 人間の循環器系等の器官の中でもっとも重要な器官と言えば心臓。人間は全身に酸素を取り込み、細胞を活性化させながら生きていが、その酸素を取り込むのに必要な血液を体中に送るポンプ機能を持つからだ。
 心臓には右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋があり、全身から戻ってきた血液は右心房、右心室を通って肺に行き酸素を取り込む。 そして肺から左心房、左心室を通り、再び全身へと運ばれ、体中に酸素と栄養を届けるのだ。
 この4つの部屋の出口に付いている弁は、血液の逆流を防ぎ、流れを一方向に維持する役目を果たしている。右心房と右心室についているのが「三尖弁」、右心室と肺動脈の間についているのが「肺動脈弁」、左心房と左心室の間にあるのが「僧帽弁」、左心室と全身をめぐる大動脈の間にあるのが「大動脈弁」だ。この弁に何らかの異常が発生し、本来の動きができなくなるのが弁膜症だ。
「弁が本来の働きをしないと心臓に負担がかかり、〝息苦しい〟〝だるい〟という症状が現れます。後に重症化すると心不全にも発展します」と語る大川洋平副院長。

高齢化を起因とし、最善の方法は手術

大動脈弁置換術,僧帽弁形成術 弁膜症の原因は先天性と後天性のものがある。後天性のものでは、リウマチ熱、動脈硬化、心筋梗塞、変性などが考えられ、原因を特定できないものも数多い。
 一昔前は弁膜症の要因としてもっとも多く挙げられたのがリウマチ熱の後遺症だった。しかし昨今では、動脈硬化のように弁が硬くなってうまく開かなくなったり、弁の組織自体が弱くなることで発症する症例が多くなっている。弁が硬くなったケースは「狭窄症」、弁の組織が弱くなっているケースは「閉鎖不全」と言われる。どちらも高齢化に伴って発症すると考えられている。

お問い合わせはこちらから

大川先生へ
お問い合せ内容を
お届け致します。


googleマップで見る

 弁の働きに不具合が生じた場合、薬剤による治療法はまだ確立されていない。大川副院長は、「カテーテルやバルーンを使用した内科的な治療方法もあるが、すべての患者に適用となるわけではなく外科的手術を選択するケースも多い。
 大動脈弁では人工弁を置換する手術ですが、僧帽弁は自分の弁を温存する形成手術が選択されます」と治療法について分かりやすく語る。

胸骨を避け、右胸を6・7センチの切開で手術

右開胸小切開開心術(MICS)の創 大川副院長の在籍する「心臓血管センター北海道大野病院」は1987年に開院。循環器、消化器、呼吸器疾患を中心に診断、治療、予防医療を実践している。内科と外科の両面からアプローチすることができる稀少な病院だ。内科的にはカテーテル検査は年間1000例以上、冠動脈形成術では年間300例以上を治療。心臓弁膜症への弁置換手術も数多くおこない、高い実績を誇っている。
 その陣頭指揮を執る大川副院長は「当院が目指しているのはできるだけ皮膚切開を小さくする低侵襲手術(MICS)です。術後の痛みが少なく、退院後の社会復帰も早期に果たせます」と自信を見せる。
 例えば、僧帽弁形成術では右胸を6・7センチ程度の切開でおこなう右開胸小切開開心術を選択。「胸骨を切らないため、縦隔炎といった術後の重大な合併症も予防できる」と大川副院長は自信を見せている。
 

(2013/09/20)

ドクターの略歴、活動内容

大川洋平(おおかわ ようへい)/1962年生 

プロフィル

1987年
旭川医科大学卒業 札幌医科大学医学部附属病院第二外科
1988年
北海道立釧路病院、胸部外科
1989年
国立療養帯広病院(現 国立病院機構帯広病院)胸部外科
1990年
札幌医科大学医学部付属病院第二外科
1991年
市立札幌病院 救急医療部
1993年
市立札幌病院 心臓血管外科
1994年
札幌医科大学解剖学第一講座 助手
1997年
心臓血管センター北海道大野病院 心臓血管外科 医長
2003年
恵み野病院 心臓外科 部長
2009年
北光記念病院 心臓血管外科 部長
2010年
心臓血管センター北海道大野病院 心臓血管外科
副院長に就任