柏木 明 医師

[勤務病院]
手稲渓仁会病院 泌尿器科

〒006-8555
札幌市手稲区前田1条12丁目1-40
TEL/011-681-8111

URL/http://www.keijinkai.com/teine/

手術支援ロボット「ダビンチ」による前立腺がんは全道一の400例超

 

 男性の中高年齢層に多い排尿障害。尿が出にくい、尿の切れが悪い、排尿後すっきりしない、夜間にトイレに行く回数が多いといった症状は、前立腺が関与しているケースが多い。前立腺とは膀胱の真下にある器官で、尿道を取り囲むかたちで存在している。大きさはクルミほどで、重さは数十グラムと言われている。
 その前立腺の疾患は、前立腺肥大症や前立腺炎などの良性疾患と、悪性腫瘍である前立腺がんに大きく分けることができる。中でも命に関わる前立腺がんは症状が起きる前の早期発見が大切である。
photo1  前立腺がんは先進国に多い疾患として知られ、日本でも急激に増えている。厚労省のがん統計データでは、増加率は臓器別部位の中でもトップで、男性のがんの罹患数に限って言えば2015年には肺がんや胃がんを抜いて1位となることが確実視されている。
 前立腺がんの発症は、50代以降から少しずつ増え始め、60歳以上でピークを迎えるのが特徴。約90%が60代以上だ。正確にはその要因は分かっていないが、加齢、男性ホルモン、食生活の欧米化、遺伝などがリスク要因とされている。
 前立腺がんの治療法は、手術、放射線治療、内分泌療法などがあり、「もっとも標準的で、確実な根治療法」と言われているのが手術支援ロボットを活用した手術。道内でその最先端にいるのが手稲渓仁会病院だ。

人間の限界を超えた精密なロボットで手術を実施

 手稲渓仁会病院では2011年11月に北海道内で初めて鏡視下手術支援ロボット「ダビンチ」を導入。2012年4月に前立腺がんに対する保険適用が承認されたことで、ロボット支援前立腺全摘除術を標準的治療としている。
 鏡視下手術支援ロボット「ダビンチ」の特長は、人間の限界を超えた精密さで自由に動くアーム。医師は高精細な3Dハイビジョンカメラの映像を見ながら、このアームを駆使して手術を行う。そのため高精度な手術が可能だ。
 また傷が小さいため術後の回復が早い、出血が少ないため輸血の必要がない、男性機能の温存が図りやすいなどのメリットがある。 photo1

お問い合わせはこちらから

柏木先生へ
お問い合せ内容を
お届け致します。


googleマップで見る

「これまでに行ったロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術は400例を超え、これは2016年4月から保険適用が拡大される腎臓がんも含めて、北海道随一の実績となっています」と教えてくれたのは手稲渓仁会病院泌尿器科部長の柏木明医師だ。
 柏木医師は、1983年に北海道大学を卒業。日本泌尿器科学会専門医、日本泌尿器科学会指導医、泌尿器腹腔鏡手術技術認定医、がん治療認定医などを取得している泌尿器悪性腫瘍のスペシャリストだ。ロボット支援鏡視下手術認定資格とともに、道内ではまだ数少ないロボット支援手術プロクター認定医でもあるロボット支援手術の道内第一人者だ。 photo1

地域、院内、科内でチームを結成し、
質の高い医療を提供

 手稲渓仁会病院泌尿器科ではチーム医療によって安全性の高い診療を提供している。例えば、常勤医全員でカンファレンスを行うなど、外来・入院患者の治療方針に対してチームとして統一した方針で診療。またロボット支援手術の実施においては、泌尿器科医のほか、麻酔科医、看護師、臨床工学技士らによる「チームダビンチ」を結成。質の高い手術を行っている。
 また、がん診療連携拠点病院として地域の医療機関とネットワークを構築し、前立腺がん検診を普及させる活動を実施。地域として「がん早期発見」「がん生存率の向上」「がん治療への安心感」の実現を目指している。
 柏木医師は「前立腺がんは早期であれば治癒成功率が非常に高い。検査は簡単ですから、50歳以上の男性は一度はPSA採血による前立腺がん検診を受けてください」と訴えている。

(2016/03/22)

ドクターの略歴、活動内容

柏木 明(かしわぎ あきら)

プロフィル

1975年
東京学芸大学附属高等学校 卒業
1983年
北海道大学医学部医学科 卒業
1983年
北海道大学医学部泌尿器科学教室 入局
1985年
帯広厚生病院泌尿器科 勤務
1987年
釧路市立病院泌尿器科 勤務
1989年
北海道大学医学部付属病院 医員
1991年
北海道大学医学部 助手
1994年
日鋼記念病院泌尿器科 科長
1997年
北海道がんセンター泌尿器科 勤務
2008年
手稲渓仁会病院 泌尿器科部長

所属学会

日本泌尿器科学会
日本泌尿器内視鏡学会
日本泌尿器腫瘍学会
日本がん治療学会
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
日本ロボット外科学会

資格

医学博士
日本泌尿器科学会専門医
日本泌尿器科学会指導医
泌尿器腹腔鏡手術技術認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
ロボット支援鏡視下手術認定資格
ロボット支援手術プロクター認定医